当協会では、これまでの字幕送信の経験を踏まえ、今後も定期的に字幕送信を続けてまいります。
テレビ放送の字幕は本来放送事業者が提供するべきものですが、障害者放送協議会の取り組みの結果、先般の著作権法改正で聞こえない人々にリアルタイム字幕を提供する事業が可能になりました。この法改正を受けて2001年4月より国および自治体の聴覚障害者情報提供施設に対して予算措置がなされました。
多くの利用者に対応できる安定したリアルタイム字幕の送信実施までには、まだいくつかの課題が残されています。各指定事業者が共同で使える安定したIRCサーバーの設置、要約技術とソフトウエアの開発、利用者による評価を反映するシステムの開発、そして何よりも入力者の確保と養成などです。
今後それぞれの送信事業者による字幕の送信が徐々に本格化すると思われますが、それに先立ってこのような課題を様々な関係者と共に解決するために当協会は微力を尽くす所存です。
つきましては、字幕利用者の皆様には、このような字幕送信の評価検証にも広くご協力を賜りたく、よろしくお願いいたします。
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